※ロッソ出場停止期間中inイタリア(11月頃?)
※ブレット出てきません。
※カルロの過去ねつ造。
※「罅割れた空、その向こうにファンタジー」とリンク、ブレットサイド「答えは僕を待っている」とセットになっています。
※タイトルは「21」さまより。





 正解だらけの間違い探し




 二か月間の出場停止にカルロをイタリアに呼び戻しただけあって、オーナーが用意した獲物は狩りがいがあった。日ごと顔ぶれが変わる対戦相手がミニ四レーサーシップなんて綺麗ごとを掲げる心配がないのも、実力もないのに口だけは達者なWGPのチームなどと違って煩わしくなくていい。
 今日も、カルロはドンに招かれたサーキットでひとチーム潰している。敵はチーム五台のうち超高速仕様の二台が先行、後続三台とでディオスパーダを挟み込み、前後からマシンを押しつぶすスタイルのバトルを展開してきた。
 ルキノを蹴落とし、四人で戦うカルロたちには端から不利なレースではあったが、ディオスパーダを挟み込むことにやっきな敵はライン取りに甘さがあった。リアステアリングのおかげで小回りの利くディオスパーダには、それだけで十分つけいるスキになる。敵のサンドイッチをコーナーで抜け出し、逆に前後の二台を衝突させてしまえばジ・エンドだ。
 敵のマシン同士がぶつかり、互いのフロントやウィングが砕ける音はカルロを興奮させる。深くヒビの入った無残なカウルなど、インラインローラーで踏みつぶしてやりたくなるほどの凶暴性を煽り立てた。

 俺は強い。
 勝者は俺だ。

 まるで世界の王にでもなったかのような、高揚した気分のまま、カルロは肩で風を切って自分のアパートメントに戻る。ロッソストラーダのメンバーが全員入居している古びた六階建ての建物は、もちろんエレベータなどといったしゃれたもの備えられていない。上を目指せば階段が軋み、誰かが水道を使っただけで下水管の悲鳴がどこからともなく聞こえてくる。踊り場の窓からは橋が見え、その先にはかつてねぐらにしていたスラム街が戻って来いとばかりにカルロを待ち構えていた。それでも、ここはカルロの城で、カルロの部屋は最上階の、一等環境の良い角部屋だった。
 むき出しの石壁には天上からのヒビと水染みがいたるところから下りている。窓の木枠に、しみったれたベージュのカーテンが葬式布のようにぶら下がって揺れていた。ベッドとチェスト、細身のクローゼットに椅子が一脚、それから少しグラつく丸テーブル。カルロがこの城を手に入れた当時から備え付けられていた家具の全てだが、今なおスラムに留まる者たちの目には、粗末なこの部屋も別天地に映るだろう。
 スラムを出たきっかけは、一本のナイフだった。
 有象無象のストリートチルドレンのなかにいた、とりわけ体格のいい少年。彼には取り巻きが大勢いて、カルロがねぐらにしていた路地も彼が取り仕切っていた。そんなシマの頭に、痩せた小さなカルロが喧嘩を売った。彼が持っていたナイフが欲しくてたまらなかったからだ。当時彼らの間で流行っていたチキンレースに、ごみ箱から拾い上げたミニ四駆で勝負を挑み、カルロは勝った。
 まさかの敗北に、取り乱した少年がカルロに襲い掛かった。体格差は歴然で、出来立てのピノッキオのようなカルロの痩身に猛然と突進する少年は熊ほどにも見える。だかそこでもカルロは譲らなかった。野次馬から投げつけられた小石に少年がひるんだスキに(石を投げたのがジュリオだと知るのは後のことだ)カルロは相手の懐に飛び込む。つかみ合ったまま細い階段を転がり落ちた先で、体重差で下敷きになった少年にまたがった。そして、少年から掠め取ったナイフの切っ先をつきつける。それで勝負はついた。
 抵抗をやめた少年からカルロは目を離さずに距離をとった。唖然と見守る取り巻きたちへの威嚇も忘れず、踵を返したカルロはその場を一目散に逃げ出す。手には勝ち得たナイフと、人生で初めての勝利をもたらしてくれたミニ四駆を握り締めながら。
 だがこの時カルロの胸にあったのは、勝利の余韻よりも恐怖だった。彼らは必ず復讐に来るだろう。カルロの足でどこまで逃げ切れるか。この一帯の路地なら、少年たちはカルロと同じかそれ以上に詳しい。彼らの憂さ晴らしの標的にされて、大人のホームレスがリンチに合う現場をカルロは目撃したことがある。トップの少年に恥をかかせ、ナイフまで奪い取ったカルロに彼らは容赦しないだろう。
 この世界は弱肉強食、強いものが勝ち、弱いものは餌になる。この言葉を教えた物知りのホームレスも弱者だった。スラム(ここ)にいる奴らは皆弱者だ、弱者の群れもまた弱肉強食の掟からは逃れられない。そう語る彼の諦めに満ちた目が、カルロは大嫌いだった。
『餌になるなんてごめんだ』
 そう吐き捨てるカルロに教授があだ名のホームレスは力なく笑った。
『お前ならできるかもな。なにしろお前は、カルロ・ガンビーノだ』
 ピノッキオじゃなかったのかとツッコミを入れてみても、教授は似たようなもんだろうと声を震わせる。長年のホームレス暮らしで頭がイカれかけていた彼も、その数か月後にあの少年たちの餌食になった。

 嫌だ。俺は嫌だ!

 弄り殺されるのも、あいつらの取り巻きに加わるのもまっぴらごめんだ。だからナイフが欲しかった、身を守るために。けれど手に入れたナイフは思っていたよりも小さくて、これでどこまでやりあえるだろうか、もっと強い力が欲しい、そんなことを考えながら走り続けるカルロの前に、見慣れない車が横付けされて進路をふさぐ。黒塗りの高級車の後部座席のドアが、カルロに向けて開かれた。
『乗れ、小僧』
 迷わず飛び込んだ先が、自由への扉だったのか別の監獄であったのか、カルロにもわからない。後にカルロからドンと、WGP以降はオーナーと呼ばれる男は、カルロの戦いぶりを見物していた。
『お前に作ってほしいものがある。決して慣れあわず、肥らず、戦い続けるオオカミの群れだ』
 そう言ってドンは、カルロに新しいマシンと部屋を与えた。マシンと部屋は何度か代変わりをし、一時は里親まであてがわれ、ディオスパーダと共に今の部屋に落ち着いたのはWGPが開かれる直前のこと。約一年間におよぶ日本滞在の予定は出場停止というイレギュラーに狂い、カルロとディオスパーダをこの場所に連れ戻した。四方がガラクタで埋め尽くされた狭い空間に、カルロはひとり佇んでいる。
 カルロは何もない壁が嫌いだった。特に白い壁には恐怖すら感じる。その意味で、日本で用意された寄宿舎は最悪だった。広いフロアはどこもかしこも壁だらけで、カルロの神経を逆なでる。自分がもたれかかるそこにわけもなく黒い穴があき、カルロの細い体ごとカルロが手に入れてきた何もかもを飲み込んで、錆びついた排水管を流れ落ち、下水道の暗がりに再びカルロを追いやってしまう気がしてたまらなかった。それだけに、カルロは自分の部屋だけは絶対に壁を見たくなかった。壁を埋めるように廃品置き場で拾った棚を置き、蚤の市で手に入れた物で埋めた。カルロが「何もない」ことを赦すのは、床とベッドとマシンのメンテナンスに使う小さな丸テーブルだけだ。
 ディオスパーダの特等席である丸テーブルには、今回の帰国から客がいる。黒くてどっしりとした双眼鏡だ。カルロのものではない高級品の隣に、カルロは戦い終えたディオスパーダを置いた。双眼鏡とミニ四駆。ちぐはぐな組み合わせを視界に収めたとたん、カルロの内で燃えたぎっていた闘争心の火が勢いをなくす。そしてすぐにぷっつりと、消え失せた火を灯芯の先からでる白い煙が追う虚しさがカルロの胸を満たした。
 敵の前後からのブロックから、確実に抜け出すにはコーナーまで待つしかない。狭い隙間を縫うスピンはディオスパーダのタイヤを摩耗させ、際どいライン取りに多少の接触を恐れるわけにはいかなかった。相手の自滅を誘うための、ギリギリのアクション。今日の勝利の犠牲に、ディオスパーダは満身創痍だ。
 今日だけではない、昨日も、おとといも、そして明日も、ディオスパーダはカルロの勝利のために身を削り続ける。だからこそ、傍らに鎮座する双眼鏡が眩しいのだ。古くとも大切に扱われ、目立った傷もない。存在そのものが一級品なだけでなく、その存在を愛し慈しんでくれる者の手で守られてきた佇まいに、戦い終えた愛機のみじめな姿が際立ってカルロの気を滅入らせる。
「ディオスパーダ……」
 日本での憂さ晴らしを兼ねたバトル暮らし。馴染んだ生活の不満は、ナイフに代わる新しいアディオダンツァがカルロの美意識に反することだ。ディオスパーダにはすでにリアステアリングという繊細な機能が搭載されていて、メンテナンスに心血を注ごうともレース中のアクシデントによる機能障害は宿命的だった。新しいアディオダンツァは、そんなディオスパーダ同士を接触させて衝撃波を突き抜けさせる。ナイフやこれまでのアディオダンツァと比べて、マシンへの負担が大きくなることは火を見るよりも明らかで、オフィシャルの目をくらます理屈はわかっても、ディオスパーダのスマートさとはかけ離れたこの技にカルロは難色を示し続けてきた。

 ディオスパーダ。
 俺の、相棒。

 ディオスパーダを壊したくなんかないのに、勝利はマシンが傷ついた後にしか現れなくて、どうしてもそれが欲しいカルロは、馬鹿の一つ覚え見たく同じことを繰り返す。スラムの片隅にいたころから、変わらないカルロの悪癖だ。
 いつだって戦ってきた。いつだって勝ち上がってきた。手にしたナイフとこの住まい、そしてディオスパーダがカルロの力の証明だ。それなのに、気持ちはちっとも満たされない。
 何をやってるんだ、と決して直視してはいけない自問自答がチラついて、カルロは手放した愛機に代わって双眼鏡を手に取る。興奮と落胆。アンビバレントな感覚に過敏になる精神では、十分なメンテナンスもままならない。バトルを止められないなら、せめて生き延びた相棒を全身全霊で労わってやりたいカルロは気を静める方法を思案する。そして見えない手に背中を押されているような焦燥感を振り切るため、カルロはベランダに立ち、暮れなずむミラノの空を見上げた。
 レンズ越しに覗き込む空は、沈む太陽との名残を惜しむかのようにさまざまな色で昼に別れを告げている。青と橙がせめぎ合う空にはミラノもトーキョーもない。高級住宅地やスラム街の境目すらなかった。苛立ちも、勝利も、敗北も、地上がかかずらうあらゆるものと距離を置き、空は世界を見下ろし、やがて闇に染める。
 太陽の残光を追う西の空を双眼鏡でくり抜けば、気の早い一番星(日本では宵の明星と呼ばれる金星の姿だと、カルロがとある人物から教わるにはもうしばらくの時間が必要だ)がぽつんと浮かんでいるだけだった。孤独な光に、けれどカルロの肩から心から、すとんと重荷が落ちていく。
 心がさざ波を立てる度、カルロはナイフを磨いてきた。スラムのガキ大将から奪い取ったあのナイフは小さくても、今なおカルロの勝利の象徴だ。気持ちに、頭にまとわりつくもろもろを、ナイフのさびや曇りと一緒にそぎ落とす。示威行為でもあるそれが、今では双眼鏡を手に空を眺めることに代わっている。一見、ナイフ磨きより穏やかな習慣は、カルロにある人物を連想させた。その面影は胸に苛立ちとは異なる波紋を投げかけるあたり、ナイフより始末が悪い。

 ブレット。

 双眼鏡の真実の持ち主は、今頃何をしているだろうか。カルロに双眼鏡を取られ、けれど取り返しに来なかった宇宙少年は。おざなりに扱って良い品ではないだろうに、これがなくては大好きな空が眺められないだろうに、カルロが日本を発つその日までとうとう彼は「返せ」と手を差し伸べに現れなかった。
 空を眺める彼が、これから昇りくる月にも似た、薄い青灰色の瞳で見上げる空には何が映っているのだろう。カルロの隣で、無邪気に星空を仰いでいた彼は、何を思っていただろう。そして遠く離れた日本の空の下で、双眼鏡を持たない彼はどんな重苦しさを胸に抱えることになるのだろう。
 容姿も出自も、生まれ育った環境も、人のうらやむ才覚まで持ったブレットは、それでもこのだたっ広い空に解き放ちたくなるような胸の重荷を持つのだろうか。例えば、そう、もしかしたら、幸せを神から約束された身でありながら、彼も、大事な一戦を前にマシンにキスを落すような、感傷的な真似をするのだろうか。

 似合わない、クールなボウヤに、こんなセンチメンタルは。

 宇宙に出たい。そう願い空を見上げる少年は、ロマンチシズムの塊だ。生まれ持ったたくさんの恵みに育まれたエリート少年は、キザが好きでお綺麗すぎる。けれどマシンにキスするような、無機物と有機物の境目を飛び越えるような真似は、どうにも想像ができない。
『物は物だろ』
 彼から直にそう言われたことはない。だが物に溢れ、執着する必要のない彼のそんなセリフが耳に聞こえてくる気がして、カルロは双眼鏡を下ろして短い空の旅を終えた。
 体側にだらりと下げた手の中の双眼鏡に目をやれば、白いインクで記された「B.A」のイニシャルが否が応にも目に入る。この双眼鏡で彼の瞳を覗きこんだとしたら、小さな月面旅行が叶うだろうか。
 とりとめのない思考は、バトルの高揚で極端偏っていたカルロの心を反対側へと引っ張っていく。激しい暴力を志向する欲求は抑えられ、傷だらけの相棒に沸き立つ負の感情も、静かにカルロの心の水面下へと潜っていった。大きくかしいでいた精神のバランスが、ゆっくりとだが確実に整えられていく。その過程を自覚し、追跡するのはひどく落ち着かない感覚だ。そこに深くかかわる少年の面影を空に追えば、なおさらカルロは自分の正気を疑うしかない。
 何不自由なく、能天気に育ってきた輩は軒並み嫌いだ。どん底の境遇を這い上がり、世の中を斜に構えて見ている同類も同じくらい憎らしい。どちらもただ目の前に存在するだけで、カルロの地雷を踏み抜いてくる。吠えてばかりのルキノ、あまっちょろい星馬兄弟、血統書だけが頼りのドイツのお貴族様。
 いけ好かないエリート集団の筆頭の彼だって、カルロの嫌いな人間リストの上位に名を連ねていたはずだったのに、いつしか彼だけが別枠扱いだ。彼の名が入った(彼の名前しかない)リストのタイトルをカルロは未だに決めかねている。
 欲しいものは欲しい、いらないものはいらない。シンプルな二進法だったはずの、カルロの論理がここのところ歪みをきたしている。ディオスパーダはボロボロだ。だがこの程度の損傷なら、メンテナンスにたけたカルロにかかれば修理は造作もない。ダサい新型アディオダンツァであっても、改良の自由は赦されている。使えるものは使う主義のカルロがまだ実戦では一度も新型アディオダンツァを使用していないことを、チームメイトが隠れて話題にしていることも承知している。だが使いたいと、今なら使えると、考えるタイミングすら訪れない。

 何かが、おかしい。

 勝ったのに、勝者はカルロ自身に他ならないのに、勝ちこそすべてのはずなのに、山とつまれた勝ち星の前にどうしてこんなに心もとなく立ち尽くしているのか。
 出場停止、短い帰国、持ち主から離れた双眼鏡、完成品には程遠いアディオダンツァ。何もかもが中途半端で、身の置き所のなさにカルロはベランダの真ん中でしゃがみ込んだ。膝の上で抱えた腕の間に頭を沈める。

 何でもいいから、早く終われ。

 バトルも、レースも、WGPもさっさと終わってしまえばいいと願いそうになる。区切りをくれ、何だって、敗北だっていいからと叫び出しそうになる。だがこの気持ちも、ひとたびバトルに飛び込んでしまえば跡形もなく消え去るのだとカルロは知っていた。そしてまた心は大きく傾き、真逆の方向に転がり落ちて、カルロの目に勝利しか映さなくなる。
 この世界は、弱肉強食。レースも、何もかも。
 初めてドンからマシンを与えられた時、新品の傷一つない光沢にカルロは目を奪われた。新しいマシンを受け取るために、カルロは古いマシンをドンに差し出す。ゴミ溜めで拾ったあのマシンだ。カルロに初めての勝利を与え、ナイフという力を与え、ドンの庇護を引き寄せたあのマシンだ。それが手から離れていく瞬間に、カルロの胸を貫いたものがある。思い出すたびに、「もう嫌だ」とカルロの中の小さな子どもが叫び声を上げる。

 もう嫌だ。何かを得るために何かを失う生活はもう嫌だ。

「このまま、終わらせられっかよ……」
 腕と膝で抱えた壺のような空間に、カルロは呟く。投げ出すにはまだ早い。勝利を。栄誉を。賞金を。そしてこの小さな城から飛び出して、望みのものを手に入れるのだ。そうすればもう、ディオスパーダを傷つけずに済む。
 世の中には自分で犠牲を払うことなく、あれもこれもと抱え込んで悦に入ってる輩が腐るほどいる。そんな醜く太った豚にもなるのも嫌だ。カルロが欲しいものは、そう多くない。だから力でもぎ取れるはず。ナイフを手に入れたあの時のように。
 抱えた腕から顔を上げ、立ち上がったカルロは部屋に引き返す。双眼鏡を置き、メンテナンスを待つディオスパーダを手に取った。待たせたことを詫びるかのように、従順で、健気で、繊細な相棒の稲光を模したペイントにカルロは唇を落す。オイルとグリス、それからタイヤが焼かれた匂いが鼻についたけれど、カルロはそれを嫌だとは思わなかった。




 正解だらけの間違い探し
 (ディオスパーダ、お前に今の俺はどう見える?)





++++++++++
リハビリ第二弾。別名、ドイツで思いついたネタ消化期間。

なんつー繊細なボウヤなんでしょう、うちのカルロ。
カルロが本当に欲しかったのは、ナイフでも双眼鏡でもなくて、自分を守り慈しんでくれる誰かの腕なんじゃないのかなぁ、と妄想。
カルロの過去は元バトルレーサーのJくんのことも参考にしてみたりして。
ナイフを手に入れるためにやったチキンレースは、アニメでの豪とのアレですね。

五カ国対抗戦での、ディオスパーダへのキスははげ萌えましたね。あのレースはカルロのピリピリっぷりとビートマグナムの引立て役感がたまらん。

【どうでもいい話】
モナコの「モンテカルロ」がなんで「シャルルの山」って訳になるのかずっと謎でした。
調べたらカルロもシャルルも語源はドイツ語系の男性名「カール」なんですね。
つまりドイツ語の「Carl(カール)」が英語では「Charles(チャールズ)」、フランス語「Charles(シャルル)」、イタリア語「Carlo(カルロ)」となるそうで。
モンテはイタリア語で山だから、モンテカルロ=シャルルの山、で数年来の疑問が解けました(スッキリ)。
英語圏でチャールズ読みされるカルロもウケるが、フランス人にシャルルって呼ばれるのも妙に可愛いw(スペルが違うから間違えられないんだろうけど)
そういやGBのWGP2にフランスチームいませんでしたっけ?

Brett(ブレット)はたいていブレット読みだろうなぁ。ドイツ人家庭のキッチンで「ブレット、ブレット……」って呟きながら徘徊してたらまな板出してもらいました(笑)。Brett(中性名詞)は「板」という意味だそうです。シュミットはブレットの名前でチェス盤思い出してたりしてね。そんなドイツこぼれ話。

2015/05/18 サイト初出。

2015/05/18(月) レツゴ:チョコレートナイフ(カルブレ)
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